淀み刺す闇、悪ともつかぬ狂気に
君は正気を保っていられそうもない。
「恐怖…?これが、恐怖、……なのか?」
今まで感じたことのない感覚を前に
ふと、君はかろうじて動く眼球を
かすかに上に向けていた。
空は青く澄み切っている。一点の曇りなく。
その空に今まで育ち、生きてきた世界、
家族、友人、夢、苦悩、軋轢、希望………
様々な想いが、妙に鮮明に映し出される
……気がした。
「まだやる事が……!守りたい人が…!」
強い使命感に突き動かされる信念と体。
だがもはや君にそんなものは必要ない
友も家族も、夢も、その希望とやらも、
そんな君を苦しめてきたナニかですら……
君を知る者は何ひとつ無くなるのだから。
== BAD END ==